■『テレクラキャノンボール』

現在、「テレクラを題材にした作品」といえばまずはコレ!といえるのが『テレクラキャノンボール』です。

この作品は1997年、エイチエムピィ(h.m.p)というアダルトビデオメーカーが制作したAV作品として世に出ました。その後シリーズ化され、2014年に発売された『テレクラキャノンボール2013賞品は神谷まゆと新山かえで』まで、「裏バージョン」を含む9本の作品がリリースされています。

作品を企画し、シリーズを通して監督もつとめているのは、カメラを片手にAV女優と2人きりで撮影を行う「ハメ撮り」という手法をAV界で確立させたカンパニー松尾。

 

と、これだけ読むと単なる男性向けのAV作品ですが、『テレクラキャノンボール』シリーズは現在、男女問わず多くの人が知る「テレクラを題材にした作品」となっています。

 

男性向けのメディアであるAVの作品がなぜそれほど有名になったのかというと、2014年2月、最新作『テレクラキャノンボール2013賞品は神谷まゆと新山かえで』の発売を記念して、東京の映画館「オーディトリウム渋谷」にて「劇場版」の公開が行われたからです。

 

劇場で鑑賞できるように編集し直された『劇場版テレクラキャノンボール2013』は、初めはオーディトリウム渋谷で6日間の限定レイトショーの予定で公開されたものでしたが、「あまりにも面白い!」ということでSNSサイトなどを通じて口コミで人気を呼び、ついには6日間の限定上映では終わらず、全国の映画館で順次公開されるまでになりました。さらに、地上波のテレビ番組などでも紹介されてその知名度を上げ、多くの人が知るところのものになったのです。

 

■『テレクラキャノンボール』とは?

ところで、そもそも『テレクラキャノンボール』とはどのような作品なのでしょうか?

1997年に第1作となるAV作品が発売されたのは上に書いた通りですが、この第1作『テレクラキャノンボール 東京・仙台・青森 爆走1500キロ』には、すでにシリーズの要素がすべて盛り込まれています。

 

タイトル通り、この作品は東京から青森まで東日本1500キロを縦断するというロードムービー的な内容になっています。カンパニー松尾とAV監督・男優の平本一穂、花岡じったの3人が各々、バイクに乗って東日本を縦断。ゴールの青森に誰が早くたどり着けるかというレースが作品の基本です。

 

ただし、もちろん「早くつけば勝ち」という単純なレースではありません。

東京のスタート地点から青森のゴール地点に到着するまで、行く先々の都市でテレクラの店舗を利用したり、あるいはナンパをしたりして女性をゲット。その女性との行為をカメラにおさめていきます。

レースの到着順を競う一方、「何人ゲットできたか」「どんなことをしたか」という点でポイントがそれぞれ加算され、最終的には総合ポイントで勝敗が決まる、という内容になっているのです。

 

また、『テレクラキャノンボール』シリーズでは毎回、その時々の人気AV女優が「キャノンボールマスコットガール」として出演。総合ポイントが最も高かった優勝者には、マスコットガールとの「SEXの権利」が「賞品」として与えられる、というルールになっています。

第1作ではAV男優・花岡じったが優勝を勝ち取り、完成した作品にはマスコットガール・吉川りなとのハメ撮り映像も収録されています。

 

このように、人気AV女優のSEXシーン、素人女性のナンパSEX、さらにロードムービー的な要素やレース要素も盛り込んだ、盛りだくさんの「バラエティAV」となっているのが『テレクラキャノンボール』です。

この基本形は、その後の第2作から劇場版も公開された第5作まで引き継がれています。

 

ちなみにタイトルにある「キャノンボール」とは、作品を企画したカンパニー松尾が高校生の頃に見たアメリカ・香港合作のレース映画『キャノンボール』からそのまま拝借したもの。

1981年に公開されたこの映画は、当時のオールスターキャストが出演し、アメリカ大陸横断レースに臨む人たちの奮闘を面白おかしくアクション満載で描いた娯楽大作でした。

 

■“テレクラを愛するAV監督”カンパニー松尾とは?

AVの世界に「ハメ撮り」という手法を確立させ、『テレクラキャノンボール』を企画し、そのほかさまざまな名作といわれるAV作品を世に送り出してきた監督・カンパニー松尾とは、どのような人物なのでしょうか?

 

カンパニー松尾は1988年にAVの初監督作品を発表してデビュー。AVメーカー「V&Rプランニング」の雇われ監督として活動後、1995年からはフリーでさまざまなメーカーの作品を手がけました。

2003年、AVメーカー「ハマジム」の立ち上げに参加してからはハマジム専属で企画・監督をつとめ、さらにAVで鍛えたカメラのテクニックを活かしてアーティスト・豊田倫道のライブ映像を撮るというライフワークもあり、AVを超えた活動を行っていることでも知られています。

 

ところで、そんな監督のフィルモグラフィを見てみると、「テレクラ」をはじめ、「素人女性」や「ロードムービー」といった『テレクラキャノンボール』にも見られる要素が満載であることが分かります。

アイドル的な人気を博するAV女優の作品を手がける一方、監督デビュー3年目の1991年には日本全国を巡り、当時は全国どの街にもあった店舗型のテレクラを利用し、素人女性を出演させてハメ撮りをする「ひとりテレクラキャノンボール」というべき『私を女優にして下さい』を制作。以後、2010年代に入ってからも新作が発表される人気シリーズとなりました。

また、同じく1990年代にはタイトルからして「テレクラ」を前面に押し出した『仮想風俗体験 これがテレクラ!』シリーズや、『燃えよテレクラ』シリーズなども手がけています。

これらの作品でも、カンパニー松尾は全国を巡り、各地のテレクラ店に飛び込んで受話器をとり、素人女性を相手にカメラを回しています。

 

そう、カンパニー松尾とは、AV史において「ハメ撮りの第一人者」として知られるだけでなく、AV界きっての「テレクラを愛する監督」でもあるのです。

実際、『これがテレクラ!』『燃えよテレクラ』シリーズでは、女性とコトに及ぶシーンだけでなくテレクラの店舗で過ごすシーンもたっぷり描かれており、並々ならぬ「テレクラ愛」が感じられます。

また、『劇場版テレクラキャノンボール2013』が話題を呼んでいた頃に週刊誌のインタビューに答えたところによると、1998年に結婚しているカンパニー松尾、実は奥さんとの出会いの場はテレクラだったとのこと。

並々ならぬ「愛」を持ち、2010年代の現在もテレクラにこだわる理由、それは仕事のうえでも、プライベートでも、彼にとってテレクラが大きな意味を持つ存在だから、といえるでしょう。

 

ちなみに、AVの世界では1990年代以前のVHS時代の旧作は廃盤になって見られなくなってしまうケースが多いのですが、『燃えよテレクラ』『私を女優にして下さい』に関しては、シリーズ中、特に名作の誉れ高い作品の「復刻版」がDVDとして発売されています。

『テレクラキャノンボール』を見て面白かったという方は、これらの作品もあわせてチェックしてみるとより楽しめるのではないかと思います。

 

■異例の大ヒット!『劇場版テレクラキャノンボール2013』

「ヤルかヤラナイかの人生なら、俺はヤル人生を選ぶ。」

2014年2月に東京のミニシアター系の映画館オーディトリウム渋谷(現在はリニューアルされて「ユーロライブ」)で初公開され、その後、全国のミニシアター系映画館で公開、さらにライブハウスなどで上映会が開催されるなどして大好評を博した『劇場版テレクラキャノンボール2013』。

AV作品として発売されたシリーズ最新作『テレクラキャノンボール2013賞品は神谷まゆと新山かえで』を再編集(600分=10時間に及ぶ作品を132分に凝縮)。

約1万人という2014年の観客動員記録は、AV作品をベースとし、R18指定を受け、ミニシアター系の映画館で上映された作品としては異例のヒットといえます。

 

劇場版のもとになった『テレクラキャノンボール2013賞品は神谷まゆと新山かえで』は、カンパニー松尾、バクシーシ山下といった1980年代から活躍するAV監督に、ビーバップみのる、嵐山みちる、梁井一、タートル今田といった2000年代にデビューした新鋭のAV監督を加えた計6人が参加した作品です。

監督たちがそれぞれ、車やバイクに乗って行く先々でナンパ、テレクラ(ツーショットダイヤル)などを利用して素人女性をゲットし、彼女たちとの行為をカメラに収めながら東京から北海道まで……と、シリーズ第1作から続く内容になっています。

132分に再編集された劇場版は、東京~北海道間のバイク&SEXレースの中でも、特に札幌でのレースを中心に構成されました。

 

映画館に足を運び、あるいはその後発売されたブルーレイ&DVDでこの作品を見た人たちが何に感動し、なぜこの作品は異例ともいえるヒットを記録することになったのか?

つまり、この作品の何がそんなに面白いのか?

それを知りたいという方は、『劇場版テレクラキャノンボール』を世に広めるきっかけになったツイッターなどのSNSサイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。

ツイッターには調べてみたいキーワードを入れてみんながどんなことを呟いているのかチェックできる機能があり、それで「テレクラキャノンボール」を検索してみると、実に多くの人たちが、さまざまな機会にこの作品を見て、さまざまな面白さを感じていることがわかります。

「男なら絶対に見るべき作品」と太鼓判を押している人、「落ち込んだときに見ると元気になる」という人などがいて、単純にエロチックさだけが評価されているわけではないことがわかります。

特に、20~30代の若い人たち、成人したときにはもうすでに店舗型のテレクラはその数を消しつつあったという世代の人たちが『劇場版テレクラキャノンボール2013』にハマっていることが見て取れます。

 

動機は非常に不純(キャノンボールマスコットガールとSEXしたい!)でありながらも、個性豊かな大のオトナたちがパワフルに、楽しげにのびのびと車やバイクを飛ばし、ナンパに成功したり失敗したり、一喜一憂しながらゴールに向かっていく内容に、「力強さ」や「自由」のようなものを感じているようです。

この作品が異例ともいえるヒットを飛ばしたのは、何よりも観客に「感動」を与えたからであるといえるでしょう。

 

■テレクラ・ツーショットダイヤルで出会える女性たち……

シリーズ第1作『テレクラキャノンボール 東京・仙台・青森 爆走1500キロ』は1997年に発表されたAV作品で、その頃はまだ店舗型のテレクラが盛んに利用されていたこともあって、作品中にはカンパニー松尾をはじめ、レースに参加したAV監督や男優がテレクラ店に飛び込む姿も見られました。

 

一方、劇場版も公開された『テレクラキャノンボール2013賞品は神谷まゆと新山かえで』は、タイトルにもある通り2013年に発表された作品です。

店舗型のテレクラの数は減少し、かわりにケータイやスマホで利用できるツーショットダイヤルが流行っている2010年代の今、『テレクラキャノンボール』のあり方は大きく変わっています。

レースに参加した監督たちは、実際、テレクラの店舗に飛び込むよりもツーショットダイヤルをよく利用しているようです。時代の変化に合わせて、作品のあり方も大きく変化しているのです。

 

ところで、テレクラ・ツーショットダイヤルを活用したこの作品は、ぶっつけ本番のリアルなドキュメンタリーであるというところが最大のポイントです。

つまり、『テレクラキャノンボール』シリーズで登場する女性たちは、私たちが今、リアルにテレクラ・ツーショットダイヤルを利用するときに出会える女性たちでもあるのです。

 

テレクラ・ツーショットダイヤルを、テレフォンセックスを楽しむためのツールとしてではなく、実際に顔を合わせ、体を重ねるセフレを探すためのツールとして利用したい人にとって、いちばん気になるのは「どんな女性と出会うことができるのか」ということではないでしょうか。

『テレクラキャノンボール』シリーズは、ただ単に作品として見て楽しい、感動する、というだけではなく、そのような点で有益な情報を私たちにもたらしてくれます。

日本全国でテレクラ・ツーショットダイヤルを利用している女性、実際に会うことができて、SEXまでできる女性は、どんな感じの女性なのか。それを知ることができるのも、『テレクラキャノンボール』の良いところだと言って間違いなさそうです。

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