■『龍が如く0 誓いの場所』

テレクラ・ツーショットダイヤルは、これまでさまざまな作品に登場してきました。

『テレクラキャノンボール』のようなアダルトビデオだけでなく、映画やドラマにも背景のひとつとして登場することがありますし、小説作品にも登場したことがあります。そして、テレビゲームの世界でも。

日本が世界に誇るゲーム会社「セガゲームス」によって制作され、2015年に発売された『龍が如く0 誓いの場所』は、「テレクラ・ツーショットダイヤルが登場するゲーム作品」の代表格です。

 

この作品は、2005年に第1作が発売された《龍が如く》シリーズの第6作。東京都新宿区歌舞伎町をモデルにしたと思われる架空の歓楽街・神室町を舞台に、アウトローたちの生態を体験できる内容のアクションアドベンチャーゲームです。

第1作『龍が如く』の17年前、1988年の神室町と、大阪府大阪市のミナミをモデルにしたと思われる関西の歓楽街・蒼天堀を舞台にした「前日譚」であり、プレイヤーは若きヤクザ「桐生一馬」として、ゲーム内のストーリーに沿ってさまざまな敵と戦い、ヒロインを守り、スリリングな歓楽街・神室町と蒼天堀をサバイブしていくことになります。

 

テレクラは、そんな『龍が如く0 誓いの場所』の本筋のストーリーとは別に用意された「ミニゲーム」に登場します。

『龍が如く0 誓いの場所』のミニゲームでは、1988年には現実の世界にも数多くあった「ディスコ」、そして「テレクラ」などで遊ぶことができます。「ディスコ」ではリズムゲームをプレイすることができ、「テレクラ」ではアタリの女性とアポが取れるかどうかというゲームを楽しめます。

《龍が如く》シリーズならではの細部まで作りこまれたグラフィックで描かれる店舗型のテレクラでは、リアリティあふれる「テレクラ体験」が可能です。昔ながらのテレクラで遊んでみたい方にとっては、ただ単に楽しいゲームとしてだけでなく、テレクラの遊び方を教えてくれる「教材」としての役割も果たしてくれるでしょう。

 

■『龍が如く』とは?

2005年に第1作『龍が如く』が発売され、その後『2』、『3』と続編が制作され、人気シリーズとなっている《龍が如く》シリーズ。「ヤクザをはじめとするアウトローの世界を描き、成人男性のみを対象とする」というコンセプトを2003年に生み出したのは、セガゲームスに所属するゲームクリエイターの名越稔洋。

プレイヤーの対象をせばめてしまうコンセプトは、もちろん初めのうちセガゲームス内ではあまり歓迎されず、制作をスタートするまでには険しい道のりがあったようです。が、名越氏は根気よく上層部を説得し続け、ついに制作スタートにこぎつけます。

 

企画から実に2年の歳月をかけて制作された『龍が如く』は大ヒット。『Yakuza』というタイトルで海外版も制作され、世界のゲーマーがその存在を知るゲームとなりました。

2007年にはゲームの世界観を忠実に再現した映画化作品『龍が如く 劇場版』も公開され、さらには舞台化、パチンコ化なども行われています。

第2作以降もそれぞれに高評価を受け、「ファミ通アワード」「日本ゲーム大賞」などの賞も毎回受賞。シリーズ6作目の『龍が如く0 誓いの場所』も、「日本ゲーム大賞2014・フューチャー部門」において賞を獲得しています。一般のゲーマーだけでなく、ゲーム業界全体から高い評価を受けているシリーズなのです。

 

細かいところまで作りこまれたグラフィックによってリアリティあふれる世界観を築きあげているのが《龍が如く》シリーズの最大の魅力ですが、さらに毎回豪華なゲストがキャラクターの声を当てていることも話題になっています。

1作目には俳優の渡哲也、現在国会議員としても活躍中の三原じゅん子がゲスト出演しています。

シリーズ4作目の『龍が如く4 伝説を継ぐもの』からは「フェイスキャプチャー」という技術を使い、ゲスト俳優たちの顔をCG化。この点も、ファンにとっては楽しみのひとつになっています。

 

■『龍が如く0 誓いの場所』の豪華なゲスト陣!

6作目『龍が如く0 誓いの場所』も、豪華ゲストが演じるキャラクターが話題になりました。

竹内力、小沢仁志、中野英雄といったいわゆる「コワモテ」の俳優陣に加え、鶴見辰吾、井浦新といった実力派俳優たち、そしてAVの世界で活躍する人気女優10人もゲスト出演。有村千佳、上原亜衣、さとう遥希、湊莉久といった人気女優たちの顔を忠実にモデリングしたCGキャラクターがゲームの世界に登場し、花を添えています。

 

ゲスト俳優たちはそれぞれ、主人公「桐生一馬」のライバルや仲間などの役柄に扮してバトルを繰り広げることになりますが、AV女優たちの役どころはゲーム内のさまざまな場でお目にかかる「キレイどころ」の女性たち。たとえば歓楽街のキャバクラに行くと、キャバクラ嬢として登場する有村千佳、紗倉まなといったAV女優たちに接客をしてもらえます。

また、テレクラのミニゲームではさとう遥希、友田彩也香、湊莉久といった3人のAV女優とアポを取ることができ、ゲーム内の歓楽街でデートを楽しむことができます。

このような「お楽しみ」も、《龍が如く》シリーズのファンを多く生んでいる理由のひとつであるといえるでしょう。

 

■忠実に再現されたテレクラ!

神室町にある「テルテルぼうや」は、ケータイもスマホもなかった時代、新宿歌舞伎町をはじめとする日本全国の歓楽街に見られた店舗型のテレクラを再現したお店です。

初めに紹介したように、この「テルテルぼうや」は《龍が如く》シリーズのセールスポイントのひとつである見事なグラフィックで描かれたリアルな店舗で、特にまだテレクラで遊んだことがないという方にとっては、その遊び方を学ぶ場としても活用できそうです。

受付や個室は1988年当時のテレクラを完全再現。たとえば、個室には固定電話だけでなく、灰皿やメモ帳、ティッシュ箱など「定番」の設備が整えられています。壁には「テレクラで楽しく遊ぶための注意書き」の貼り紙まである凝りようです。

 

ミニゲームを始めるときは、受付でコースを選んで利用時間を決め、店舗内の個室に移動します。

コースは「ショート」「ミドル」「ロング」に分かれており、選択するとそれぞれ3分間、4分間、5分間、ゲームを楽しむことができます。

ミニゲームの第1段階は、「電話の早取り」です。

「テルテルぼうや」は現在、主流となっている「取次方式」ではなく「早取り方式」で営業しているテレクラなので、電話が鳴ったらすかさずコントローラーを操作して「電話をとる」という動作をする必要があります。

タイミングが遅れると電話をとることができず、次に鳴るまで待機になってしまいます。

第2段階は、「女の子との会話」。画面内に表示されるいくつかのセリフの中から最も適切であろうと思われるものを選んで選択して女の子と会話を進め、アポを取りつけます。

ただし、ここは「シューティングゲーム」になっており、ゆっくりセリフ候補を選んでコントローラーを操作すればいいというものではありません。

画面内を絶えず動くセリフのパネルを狙ってビームを撃ち、正しいパネルに当てる必要があります。明らかに「それを言ったらダメ!」というセリフにビームを当ててしまい、そのせいで女の子に嫌われて電話を切られてしまう、ということもあります。

 

ちなみに、首尾よく女の子とアポを取ることに成功したとしても、それでゲームクリア!とはなりません。

『龍が如く0 誓いの場所』に出演する10人のAV女優のうちテレクラのミニゲームで登場するのは、さとう遥希、友田彩也香、湊莉久ですが、テレクラにはそれ以外の女性キャラも電話をかけてきます。「それ以外の女性キャラ」は、基本的には「ハズレ」であり、容姿や性格に難アリな女性たちです。

このあたりも、リアルなテレクラ事情をもとにした部分であるといえます。誰にでも声をかけ、アポを取ればいいというわけではないのです。

また、電話でAV女優とアポを取れたとしても、「テルテルぼうや」を出て待ち合わせ場所へ行き、間違って別の女性に声をかけてしまうとゲームクリアにはなりません。

多くの場合、待ち合わせ場所は神室町の「劇場前」になりますが、そこに足を運んでみると、後ろから見る限りでは電話で聞いた特徴に似ているものの、振り向いた顔はまったく想像と違う!という女性が立っていることがあります。

慌てて声をかけないこと、そして「テルテルぼうや」で女性キャラと会話をするとき、服装や髪型、待っている場所について細かく覚えておくことが大切です。

これはゲームの攻略法としてだけでなく、実際のテレクラの店舗で遊ぶときも覚えておくべき事柄です。

 

■昔懐かしの「早取り方式のテレクラ」を体験!

上にも書きましたが、『龍が如く0 誓いの場所』のテレクラミニゲームを攻略するには、まず電話の「早取り」をする必要があります。ゲーム内のテレクラ「テルテルぼうや」は、1988年の歓楽街を忠実に再現するというゲームのコンセプトのもと、その営業形態も当時主流だった「早取り方式」に設定されているのです。

 

「早取り方式」は、ゲームで描かれた時代の7年後、1995年からテレクラへの規制が強化される中、多くの地域で禁止されました。東京や大阪のテレクラでは現在、フロントから各部屋へ順番に女性からの電話をつないでいく「取次方式」が一般的です。

ゲーム内の「テルテルぼうや」ではタイミングが遅れて電話をとれないことがありますが、今、現実のテレクラでそのようなことになる心配はありません。

 

『龍が如く0 誓いの場所』では、今ではもう「懐かしの存在」となった「早取り方式のテレクラ」を、ゲーム内で追体験することができます。80~90年代にテレクラで遊んでいた世代の方は、懐かしい思い出とともに楽しんでみてはいかがでしょうか。

また、「取次方式」が一般的になっている今、これから店舗型のテレクラに行ってみようかと考えている方は、女性の電話をゲットするために一苦労だった時代を体感してみるつもりで遊んでみると、よりテレクラへの理解が深まるでしょう。

 

■AV女優とのデートで「ごほうび」が手に入る!

テレクラミニゲームでさとう遥希、友田彩也香、湊莉久といったAV女優たちとアポを取り、待ち合わせ場所でも間違えることなく会うことができれば、ゲームクリア。そこでは「ごほうび」を手に入れることができます。

ここで手に入る「ごほうび」は、この作品のために撮り下ろしたオリジナルのイメージビデオです。セクシーな衣装を身につけた3人がそれぞれセクシーに、エロチックに魅せる映像を見て、楽しむことができます。

ただし、たとえばいきなり画面が切り替わってイメージビデオがスタートするというわけではありません。

この「ごほうび」は、正しくは「イメージビデオ入荷」です。神室町内の個室ビデオ店「ガンダーラ」へ行くと、入荷した女優のイメージビデオを見ることができる、という仕組みになっています。

 

ちなみにこのイメージビデオ、テレクラのミニゲームでゲットできる3本だけではなく、『龍が如く0 誓いの場所』に出演しているその他の女優たちの作品も見ることができます。

『龍が如く0 誓いの場所』にはメインゲストとして10人のAV女優が出演していますが、実はそのほかにも20人のAV女優たちがチョイ役で出演しています。

そして、合わせて30人のAV女優はそれぞれこのゲームのためにオリジナルのイメージビデオを制作しています。つまり、ミニゲームをクリアすることで計30本ものイメージビデオを見ることができるようになるのです。

 

セガゲームスは、『龍が如く0 誓いの場所』を制作するにあたってAV女優の出演をかけた「投票企画」を開催。エントリーした女優たちにファンが投票して、得票数が多い順から出演が決定していった、という経緯があります。

メインゲスト10人は投票企画で上位10位までにランクインした女優たちであり、その一方で、キャバクラやテレクラにガッツリ出演しているわけではないものの、投票企画のランキングで11~30位に入った女優たちがちょっとした役でゲームの中に登場しています。

多くの場合、11~30位の女優たちは何かのトラブルを抱えた状態で登場します。そのトラブルを解決してあげることで、イメージビデオという「ごほうび」を入手できるのです。

 

このように、テレクラでの遊び方を教えてくれるのみならず、クリアすれば充実した「ごほうび」も用意してくれるのが、『龍が如く0 誓いの場所』というゲームなのです。

これから店舗型のテレクラに挑戦する方、ゲームファンの方、AVファンの方……ぜひチェックしてみてください!

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